圧送管路や吸引ラインなどの差圧がある環境において、粉粒体を定量的に供給・排出するロータリーバルブについて、その構造的な特徴や動作原理を整理しながら、どのような業種や工程で活用されているのか、導入の参考となる使用シーンを解説します。くわえて、代表的な製品の強みや仕様を詳しく紹介します。
ロータリーバルブは、円筒形のケース内で複数の羽根(ローター)を回転させ、羽根の隙間に粉粒体を包み込むようにして移動させる構造のバルブです。
構造がシンプルでありながら、バルブ前後の気圧差を遮断(エアロック)しつつ、粉粒体を定量的かつ連続的に供給・排出したいシステムに適しています。
主に、化学プラントやセメント工場、製粉・食品工場、リサイクル施設など、粉粒体を大量に扱う現場で多く使用されています。また、分解洗浄が容易なサニタリー仕様を選定することで、高いクリーン性が求められる食品・医薬品の製造ラインでも広く活用されています。
ロータリーバルブは、粉粒体の連続的かつ定量的な供給・排出が求められるラインで特に効果を発揮する製品です。ここでは、採用の多い業種や導入に適した使用環境の特徴を整理します。
合成樹脂ペレットや、化学製品の粉末が空気輸送ラインでよく使われています。パイプの中の空気が漏れないようにしっかり遮断しながら、原料だけを次工程へ一定量ずつスムーズに送り出す役割を担います。
小麦粉、砂糖、スパイスといった粉体原料を貯蔵するタンク(サイロ)の出口や、原料を混ぜ合わせる工程の入り口などで活躍しています。内部の分解・洗浄が容易なサニタリー仕様を採用することで、異物の混入や菌の繁殖を抑えて、現場の衛生管理をサポートします。
工場やゴミ焼却施設にある、ホコリを集める装置(集塵機)の下部などで、回収した細かい塵や灰を取り出すために使われています。外の空気が装置の中に逆流するのを防ぎ、灰や粉塵が周囲にフワフワと舞い散るのを抑えながら、安全に外へ排出し続けます。
粉粒体やペレットなどの定量供給・排出ラインに適しており、サイロやホッパー、空気輸送管路などへの供給量を一定に管理可能です。バルブの前後に気圧の差がある環境でも、空気の漏れをしっかり防ぎながら、中身の粉だけを安定してコントロールできます。この空気を遮断する機能を活かして、エアロック装置(気密を保つ弁)としても様々な現場で重宝されています。
ロータリーバルブは、空気輸送ラインなどのバルブの前後に気圧の差がある環境で、空気を漏らさずに中身を送り出すときに本当の強みを発揮します。
一方で、気圧の差のなく、原料が上から下へ自然に落ちていくような「重力落下」の工程では、少し注意が必要です。ロータリーバルブを使うと、回転する羽根と本体のわずかな隙間に原料が挟まってしまう「噛み込み」が起きやすく、その結果、粒が割れたり欠けたりしてしまうトラブル(破砕)につながる恐れがあります。特に、医薬品や化粧品、食品など、「粒の形や品質をきれいに保ちたい」製造ラインでは、この金属部品との接触が課題となるケースも少なくありません。
気圧の差のない環境で、原料を傷つけずにスムーズに流量をコントロールしたい場合は、金属の回転刃を持たない別の構造(例えば、中央から円状に優しく絞り込むチョークバルブなど)を選んだほうが、適している場合があります。
製造ラインのトラブルを防ぎ、効率的な粉体・流体制御を実現するためには、それぞれのバルブの得意・不得意を見極めることが大切です。より広い視野から最適なバルブの選定や比較を選びたい、じっくり比較してみたいという方は、こちらの総合情報サイトもぜひ参考にしてみてください。
本サイトで掲載している企業が提供するグローブ式バルブの中から、主な製品の特長や性能、提供企業の基本情報を一覧で紹介。掲載内容は随時更新しており、新たに確認された製品についても順次追加を予定しています。
部品を分解せずに安全にローターを引き出してその場で清掃できるため、部品紛失や異物混入のリスクを抑えながらメンテナンス時間を短縮できます。また、アウトメタル方式の採用により軸受けの長寿命化を図っている点も特徴です。
| 対象流体 | 粉体原料(食品原料、薬品粉末など) |
|---|---|
| 流量範囲 | 公式HPに記載なし |
| 使用圧力範囲 | 公式HPに記載なし |
| 操作方式 | 公式HPに記載なし |
| 主な用途や業界 | 食品工場(製粉・製菓)、医薬品製造 |
| 会社名 | ツカサ工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県半田市中午町178番地 |
| 電話番号 | 0569-22-5111 |
| 公式URL | https://www.tsukasa-ind.co.jp/ |
本体下部に輸送管を直結させる構造により、輸送エアーを利用してローターへの付着物を除去します。また、他機種と比較して面間(高さ)を低く抑えられるため、設置スペースの削減が図れます。
| 対象流体 | 粉粒体 |
|---|---|
| 流量範囲 | 公式HPに記載なし |
| 使用圧力範囲 | 公式HPに記載なし |
| 操作方式 | 公式HPに記載なし |
| 主な用途や業界 | 製薬、食品、環境保全 |
| 会社名 | 三星空気装置株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市中央区今橋4丁目1番1号(淀屋橋三井ビルディング) |
| 電話番号 | 06-6231-3351 |
| 公式URL | https://www.sankoair.co.jp/ |