石油化学プラントや水処理設備など、高い差圧条件下での圧力制御では、キャビテーションや騒音を抑えながら安定した流量制御ができるバルブが求められます。
本ページでは、国内トップクラスのシェアを持つバタフライバルブ専業メーカー・巴バルブが展開する高性能ロータリーコントロールバルブ「DTM」の特徴と仕様を整理し、導入検討時の比較材料として紹介します。
DTMは、独自開発のキャビテーションブレーカーを内蔵し、キャビテーションを抑制しながら20dB以上の低騒音化を実現した高性能ロータリーコントロールバルブです。レンジアビリティはキャビテーションブレーカー有りで100:1、無しで125:1を確保し、低開度から全開まで安定した制御が可能。独自の弁体形状によりイコールパーセント流量特性を実現し、グローブ弁など従来型の制御弁からの置き換えにも対応します(グローブ弁比で1〜2サイズ小さいバルブが使用でき、コストや配管スペースの削減にもつながります)。
3次元流体解析技術を活かした弁体・流路設計により、開度30%以下という低開度域での高差圧制御も可能。全閉時の弁座リーク量はメタルシートでCLASS V、ソフトシートでRATE A(ゼロリーク)を達成するなど高いシール性能を持ち、使用温度範囲はメタルシートで-29〜400℃、ソフトシートで-10〜230℃まで対応します。シートやキャビテーションブレーカー、エロージョンプロテクタの交換・仕様変更が容易なメンテナンス性の高さも特長です。
| 対象流体 | 液体・気体(プロセス流体)※粉体や、温度条件等により固形化する流体への使用は要相談 |
|---|---|
| 流量範囲 | 弁呼び径80〜300mm、レンジアビリティ100:1(キャビテーションブレーカー有り)/125:1(無し) |
| 使用圧力範囲 | 最高使用圧力(全閉時)Class150:2MPa/Class300:5.1MPa 中間開度許容差圧(30%開時)Class150:0.8MPa/Class300:2MPa |
| 操作方式 | 手動ギヤ、空気圧シリンダ、電動機、ダイヤフラム |
| 主な用途や業界 | 公式HPに記載なし(石油化学・水処理等の液体・気体プロセスライン、グローブ弁の置き換え用途を想定) |
巴バルブは国内でも大きなシェアを持つバタフライバルブ専業メーカーとして、3次元CAD・流体解析・構造解析を用いた開発体制を持ち、「安全性」と「信頼性」をキーワードに技術を磨いてきました。DTMのようにグローブ弁の置き換えを狙った高性能な制御弁を自社開発するなど、世界8カ国に拠点を構えながら幅広い業界・分野への納入実績があります。
一方で、DTMの標準仕様書には「粉体や、温度条件等により固形化する流体は、使用状況によりバルブの漏れにつながる恐れがあるため要相談」「ホッパー下やタンク下の排出口など垂直配管姿勢での使用は要注意」と明記されており、メーカー自身が粉体用途を主対象としていないことを示しています。高差圧下での圧力制御性能に優れる一方、粉体や高粘度流体を対象とした異物混入防止・分解洗浄のしやすさといった、製薬現場特有の課題への特化度は高くありません。
巴バルブのロータリーコントロールバルブ「DTM」は、キャビテーション・低騒音対策と高差圧下での精密な圧力制御を強みとする、グローブ弁の置き換えを想定した液体・気体向けのフローコントロールバルブです。
ただし、公式仕様書でも粉体や固形化する流体への使用には注意を促しており、円盤状の弁体が流路内に残るバタフライ構造である点もあわせると、粉体プロセスへの適性は高いとはいえません。粉体や高粘度流体を扱い、異物混入(コンタミ)や金属粉リスクをゼロに近づけたい製薬・食品業界の現場では、弁体を持たずシンプルな構造で分解洗浄できるチョーク式バルブなど、粉体専用に設計された方式との比較検討が有効です。
本サイトでは、流体・粉体など制御対象の性質によって、求められるバルブ構造や材質が大きく異なる点に着目し、物質ごとに適したフローコントロールバルブを紹介しています。用途に応じた適切な製品を検討されている方は、ぜひ関連ページもご覧ください。
| 会社名 | 巴バルブ株式会社 |
|---|---|
| 電話番号 | 06-6110-2370 |
| 公式HP | https://tomoevalve.com/ |