医薬品・バイオテクノロジー産業など、高度な衛生管理や高純度・無菌性が求められるプロセスでは、流体の遮断や流量調整だけでなく、コンタミネーションのリスクを抑え、バリデーションやトレーサビリティにも対応できるバルブが求められます。
本ページでは、アルファ・ラバルが展開する衛生・無菌プロセス向けダイアフラムバルブ「Unique DV-ST UltraPure」の特徴と仕様を整理し、フローコントロールバルブの導入検討時の比較材料として紹介します。
Unique DV-ST UltraPureは、医薬品・バイオテクノロジー産業をはじめ、乳製品・食品・飲料・醸造などの衛生・高純度・無菌プロセス向けに設計されたダイアフラムバルブです。流体の遮断だけでなく、ドージング、充填、分岐、流量調整などの用途に対応しており、用途やプロセス要件に合わせて構成を選択できるモジュール式の設計を採用しています。
バルブボディ、ダイアフラム、ハンドルまたは空気圧アクチュエータを基本構成とし、手動操作と空気圧操作の両方に対応します。空気圧操作では、標準仕様としてSlim(SS/SL)とHigh Pressure(SS/HP)の2種類のステンレス製アクチュエータをラインアップ。常閉(NC)、常開(NO)、エア/エア(A/A)の作動方式を選択でき、ATEX対応仕様も用意されています。
衛生性にも配慮されており、標準仕様では低デルタフェライト含有量および規定された硫黄含有量を備えたバルブボディを採用。バルブボディは鍛造、鋳造、ブロック仕様から選択でき、用途に応じて構成できます。また、ダイアフラムにはEPDM、PTFE/EPDM、TFM/EPDMなどの選択肢があります。
Q-docと呼ばれる包括的なドキュメンテーションパッケージも特長の一つです。Q-docではUltraPure機器の接液部品について完全なトレーサビリティを確保し、調達・設置だけでなく、クオリフィケーション、バリデーション、変更管理などのプロセスをサポートします。
| 対象流体 | 医薬品、バイオテクノロジー、食品・飲料、乳製品、醸造、パーソナルケアなどの衛生・高純度プロセスで使用される流体。実際の流体に対する適合性は、ダイアフラム材質や運転条件などを考慮して選定する必要があります。 |
|---|---|
| 流量範囲 | 呼び径DN8~DN100(1/4~4インチ) |
| 使用圧力範囲 | 最大プロセス圧力は、バルブサイズ、ダイアフラム材質、アクチュエータ仕様、差圧条件などによって異なります。仕様によって最大10 barのプロセス圧力に対応 |
| 操作方式 | 手動(ハンドル回転によるダイアフラム押下)、空気圧(常閉NC/常開NO/エア・エア作動A/A、ATEX対応仕様も選択可) |
| 主な用途や業界 | 医薬品産業、バイオテクノロジー産業、パーソナルケア(個人用衛生用品)産業、高い衛生性が求められるプロセス全般 |
Unique DV-ST UltraPureの大きな特徴は、衛生性・無菌性とトレーサビリティを重視した設計にあります。一般的なプロセスバルブとして流体を制御するだけでなく、医薬品・バイオテクノロジーなどの高純度プロセスで求められる品質管理を考慮して設計されています。
また、ダイアフラムによってバルブ内部の作動機構とプロセス流体を隔離する構造を採用している点も特徴です。手動仕様ではハンドルを回してコンプレッサーを上下させ、ダイアフラムをバルブボディの堰(ウェア)に密着させることで開閉します。空気圧仕様ではアクチュエータがピストンの軸方向の動きを制御し、バルブを開閉します。
さらに、流量調整を行う場合には、ストロークリミッターなどのオプションや、各種の感知・制御ユニットを組み合わせることができます。参照ページでは、ThinkTopなどの感知・制御ユニットを利用することで、バルブの監視・制御やCIP時のリソース使用量削減につなげる提案もされています。
アルファ・ラバルの「Unique DV-ST UltraPure」は、医薬品・バイオテクノロジーなどの高純度・無菌プロセスを主な対象としたダイアフラムバルブです。手動・空気圧の両方に対応し、遮断、分岐だけでなく、ドージング、充填、流量調整など幅広い用途に使用できます。
特に、低フェライト仕様のバルブボディ、各種ダイアフラム材質、オートクレーブ対応のステンレス製アクチュエータ、FDA/USP分類への適合、ダイアフラムの材質トレーサビリティなど、衛生管理・品質保証を重視するプロセスに対応した仕様が特徴です。さらに、Q-docによって接液部品を含む製品のトレーサビリティを確保できる点も、製薬・バイオ関連設備での導入を検討する際のポイントになります。
一方で、一般的な工業プロセス向け制御弁と比較する場合には、対象流体、必要な流量制御精度、圧力条件、温度条件、必要な衛生規格などを整理したうえで仕様を選定することが重要です。特にCv/Kv値やレンジアビリティなど、具体的な流量制御性能については、直接問い合わせて確認をしてください。
本サイトでは、流体・粉体など制御対象の性質や、衛生性・洗浄性・耐圧性などの要求条件によって、求められるバルブ構造が異なる点に着目し、用途ごとに適したフローコントロールバルブを紹介しています。用途に応じた製品を検討されている方は、ぜひ関連ページもご覧ください。
| 会社名 | アルファ・ラバル株式会社 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5462-2442 |
| 公式HP | https://www.alfalaval.jp/ |