フローコントロールバルブ専門メディア│フロコン大全 » 流量調整弁一覧 » ダイキン工業のフローコントロールバルブ(流量調整弁)

ダイキン工業のフローコントロールバルブ(流量調整弁)

目次
HYDAC
引用元:ダイキン工業公式サイト
https://www.daikin.co.jp/

油圧機器では、アクチュエータの動作速度を調整するために、油の流量を適切に制御することが重要です。ダイキン工業では、流量制御弁の製品として、圧力・温度補償機能を備えた流量調整弁(フローコントロールバルブ)を展開しています。

本ページでは、ダイキン工業の公式カタログ「流量制御弁 F-3」「流量制御弁 F-5」に掲載されている2つの製品シリーズを取り上げ、それぞれの特徴や仕様、用途を整理します。紹介するのは、微少流量の制御に対応する「Sシリーズ流量調整弁」と、微少流量から大流量まで対応する「Jシリーズ流量調整弁・チェック弁付流量調整弁」です。

ダイキン工業のフローコントロールバルブ製品ラインナップ

Sシリーズ流量調整弁 SF-G02

HYDAC
引用元:ダイキン工業公式カタログ「流量制御弁 F-3」
https://www.hyd.daikin.co.jp/-/media/Project/Daikin/hyd_daikin_co_jp/common/products00/cataloge/jp/HK253F_F-003-pdf.pdf

SF-G02の強み

Sシリーズの流量調整弁「SF-G02」は、圧力・温度補償付きの流量制御弁です。ダイキン工業のカタログでは、負荷圧力および油温が変化しても、設定した流量を一定に保つことが特長として挙げられています。

また、0.01L/minの微少流量から制御可能であることも大きな特徴です。最大制御流量の異なる5種類が用意されており、0.2L/min、0.6L/min、3.0L/min、6.0L/min、15.0L/minの流量範囲から選択できます。

さらに、ジャンピング現象が非常に少ない構造とされています。微少流量域での流量制御が求められる油圧回路において、圧力変動や油温変化の影響を抑えながら設定流量を維持することを目的とした製品です。

SF-G02の主な仕様

対象流体石油系作動油、水・グリコール系作動油、りん酸エステル系作動油(型式にF表記)
流量範囲呼び径1/4 0.01〜0.2/0.6/3.0/6.0/15.0L/min(型式別)
使用圧力範囲最高使用圧力7MPa 入口・出口の圧力差1MPa以上
操作方式手動(流量調整ハンドル。右回転で流量が増加)
主な用途や業界情報がありませんでした

なお、10㎛以下のラインフィルタを併用することが推奨されています。また、0.02L/min以下の流量を制御する場合は、作動油の汚染度をNAS 8級以内に保つようカタログで案内されています。良好な圧力補償性能を得るためには、入口と出口の圧力差を1MPa{10kgf/㎠}以上とする必要があります。

Jシリーズ流量調整弁・チェック弁付流量調整弁 JF-G02・G03/JFC-G02・G03

HYDAC
引用元:ダイキン工業公式カタログ「流量制御弁 F-5」
https://www.hyd.daikin.co.jp/-/media/Project/Daikin/hyd_daikin_co_jp/common/products00/cataloge/jp/HK253F_F-005-pdf.pdf

Jシリーズの強み

Jシリーズの流量調整弁は、圧力・温度補償付きで、負荷圧力や油温が変化しても設定した流量を一定に保つことを特長としています。Sシリーズと同様に圧力・温度補償機能を備えていますが、Jシリーズでは微少流量から大流量までの制御に対応しています。

カタログでは、JF-G02およびJFC-G02の最大制御流量が30L/min、JF-G03およびJFC-G03が105L/minとされています。微少流量から大流量まで対応する流量調整弁として、流量域に応じて形式を選択できます。

また、流量調整ハンドルは4回転する構造となっており、微調整や再設定が容易とされています。オプションとして流量調整ハンドルロック用キーやジャンピング防止機構も用意されています。

チェック弁付タイプも選択可能

Jシリーズには、通常の流量調整弁「JF」に加えて、チェック弁を組み込んだ「JFC」も用意されています。形式記号では、JFがチェック弁なし、JFCがチェック弁付きとして区別されています。

チェック弁付タイプでは、流量調整方向とは異なる方向への自由流れに対応できます。カタログにはJFC-G02およびJFC-G03の仕様として、自由流れ流量とチェック弁クラッキング圧力が記載されています。

Jシリーズの主な仕様

対象流体石油系作動油、水・グリコール系作動油、りん酸エステル系作動油(F記号時) ※性能はISO VG32相当油で測定
流量範囲JF(C)-G02(呼び径1/4):0〜30L/min/JF(C)-G03(呼び径3/8):0〜105L/min
使用圧力範囲最高使用圧力21MPa(G02・G03共通) チェック弁クラッキング圧力:G02は0.035MPa、G03は情報がありませんでした
操作方式手動(流量調整ハンドル。右回転で流量が増加)
主な用途や業界油圧システムにおける流量調整・制御(業界の記載は情報がありませんでした)

Jシリーズでは、JF(C)-G02で0.2L/min以下、JF(C)-G03で0.5L/min以下の流量を制御する場合、10㎛以下のラインフィルタを併用するよう案内されています。また、良好な圧力補償性能を得るため、入口と出口の圧力差を1MPa{10kgf/㎠}以上にする必要があります。

SシリーズとJシリーズの違い

ダイキン工業の2つの製品シリーズは、いずれも圧力・温度補償付きの流量調整弁ですが、主な違いは対応する流量域と最高使用圧力です。

項目 Sシリーズ SF-G02 Jシリーズ JF・JFC
呼び径 1/4 1/4、3/8
最高使用圧力 7MPa 21MPa
流量調整範囲 0.01〜0.2、0.6、3、6、15L/min 最大30L/min(G02)、最大105L/min(G03)
微少流量 0.01L/minから制御可能 情報がありませんでした
チェック弁 カタログ掲載製品にはなし JFCタイプでチェック弁付を選択可能
ハンドル 情報がありませんでした 4回転、ロック用キー等のオプションあり
ジャンピング対策 ジャンピング現象が非常に少ない構造 ジャンピング防止機構をオプションで用意

ダイキン工業のフローコントロールバルブが支持される理由

ダイキン工業の流量調整弁は、単純に流路を絞って流量を調整するだけではなく、圧力・温度補償によって設定流量を一定に保つことを大きな特徴としています。油圧回路では負荷圧力や油温が変化する可能性があるため、これらの変化による流量変動を抑えたい場合に適した構造です。

特にSシリーズでは0.01L/minという微少流量から制御可能で、Jシリーズでは最大105L/minまでの流量調整に対応しています。必要な流量域や最高使用圧力に応じて、シリーズや形式を選択できる点が特徴です。

また、Jシリーズにはチェック弁付のJFCタイプが用意されているため、流量調整機能だけでなく、逆方向の自由流れを必要とする油圧回路にも対応できます。さらに、流量調整ハンドルのロック用キーやジャンピング防止機構などのオプションも用意されています。

ダイキン工業の
フローコントロールバルブまとめ

ダイキン工業のフローコントロールバルブ(流量調整弁)は、圧力・温度補償によって設定流量を一定に保つことを特徴とする油圧用の流量制御弁です。

今回紹介した製品は、微少流量の制御に適したSシリーズ「SF-G02」と、最大105L/minまで対応するJシリーズ「JF・JFC」の2系統です。SF-G02は0.01L/minから15L/minまでの流量域に対応し、JシリーズはG02で最大30L/min、G03で最大105L/minまで対応します。

また、Jシリーズではチェック弁なしのJFタイプに加えて、チェック弁付のJFCタイプも選択できます。最高使用圧力についても、SF-G02が7MPa、Jシリーズが21MPaとなっており、使用条件に応じた選定が必要です。

ダイキン工業の基本情報

会社名ダイキン工業株式会社
電話番号情報がありませんでした
公式HPhttps://www.daikin.co.jp/